カーテンコールは

2011.6.15

コクーン歌舞伎 盟三五大切 (かみかけてさんごたいせつ)。

殆ど満員、熱演。

基本の背景がゴヤの初期の絵の空のようで、その中に簡単に作った大道具が どの場面もスペインの小屋を思わせる。

話の終わりに回り舞台をフルに使って今までの筋をおさらい、カーテンコールに役者さんを残しておく方法としか思えない。

みんなと仲良く当日の出来栄えを分け合うのも良いが パッと終わり 個人の胸にそれぞれが違う考えを持って家路につくのも観劇の醍醐味か と

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イギリス便り 02

2011.6.5





今済ませた朝ご飯  小学一年の時 これが空色 と新しいクレパスを眺めた その新鮮な嬉しさの空だった。 イギリスの水彩画の淡い彩りの空  でもどんどん寒くなり持っているもの全部重ね着状態  三つのクラスで満杯。アレックスさんは上手に経営しています。  

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イギリス便り 01

2011.6.4





昨年7月ロンドン ユーストン駅前ホテルに泊まった時は高熱は出たが声は出ない という状態だったが

 昨日は素晴らしい天気で街が埃っぽく 街路樹から落ちてきた何かが目に入って痛かった。

そう言えば 日本でここしばらく 塵が目に入る という経験をしていなかったことに気がつく。 

 1日後から飾りつけにわざわざロンドンから助けにいらして下さる方達が美味しいイタリア料理を

ご馳走して下さる。

展覧会現地で きっと思いがけないことがあるでしょうね  と言われる。 

でも この方達と一緒なら大丈夫です!   

展覧会は6月8日からです

2011.5.22

ワーズワース美術館での展覧会は6月8日から8月28日です。

3日から準備に出かけます。

来週そうそう荷物を出せば一段落です。

現地で簡単に 引き受けてしまいましたが 国内で、それも慣れた会場で展覧会をするのでもいろいろなことがあるのに 初めて 外国でとなると それなりの大変さがあることに この段階になって気づいているところです。

英訳、 ちらしなどの紙面作成、今回の特徴の一つである屋外設置の準備 などなど

それが 幸せなことに それぞれの分野で本人の私よりずっと力を入れて事を運んでくださる方々に巡り合いました。

今までの友人知人の底力を再確認したこと、どうなってもあわてず 騒がずというプロの力をみせていただいたこと、日本人でもこんな丸投げされたらどうしよう と思うことを パッとひきうけてくださって 頼んだ私も驚いているよう英国のかたのこと そして 急出現してくださった見ず知らずの方たちの協力実務援護。。。と当の私は ただただびっくりしているばかりです。

もっと書きたいのですが 電車に乗り遅れそうですので  またね

太田の人たちに会いに行ってまいります。 

五月十五日

2011.5.15

これから渋川での群馬桜友会へ

中学校の時渋川行きのバスで沼田に行ったことがあるくらいなので ひどく遠くに行く感じがする。

ワーズワース美術館での書展の準備が 大まとめの時期

周囲にいろいろ助けて下さる方たちがことを進めてくださっている。

もしこの方たちが一緒にいてくださらなかったら と思うと ぞーっとするくらい の進み方で

筋道を立て、 きちんと道筋にそってことを運ぶということのできない性質がすべての根源 と 自覚、反省、あきらめ、もろもろ

でも 何事も楽しんでやらなければ 身にはつきません というシェイクスピアのセリフを いつも思い出して この先へ  と、、、

このセリフがどこにあったのか思い出せずにいて  どなたか お教え下さい。

周囲の皆様 いつもご迷惑をおかけして すみません

 

では 行ってきます

 

 

変わらぬ景色

2011.4.23





ハレクラニに着いてお昼。風が心地よく緊張感がほぐれて脱力状態になっている。  

長い年月の間にここを訪れその時々の自分の置かれていた環境、家族のこと等同じ景色の中で

思い出している。私が最後に残ったのだなあと感じ 悲しくもあるが思い出に残るなら

しっかりしたものになるようこれからも意識していこう。

和の音

2011.4.21





誠次さんの同級生の奥さん達の会で真鶴へ。

車中で学習院国劇部のM氏からいただいた三味線音楽の本を読む。

M氏は三味線は江戸時代の流れで 苦労して生んだ音  練れた音  を大切にしてきた  と書いていらっしゃる。

テクニックに自信のある和楽器奏者が他の分野の人達と合奏しているのを聞くと その音階の音を和楽器を使って出しているに過ぎない と残念に思うことが多いが ここにその理由があったのだ と納得した次第

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Romans

2011.4.1

P1000393.jpg

Romans 8:34,38,39

2011.3.31

以前 飯倉のアメリカンクラブで書のクラスを持っていたことがあります。

クライスラーの日本アジア支社長の奥様が 熱心に数年間通われました。

太田の家に家族でいらしたとき 旦那様が我が家のお墓に生えていたたちの悪い草を取って下さり 手から血を流した  という話を後に私が知人にしましたら  あなたはどうしてそういうことをお客様に頼むのか とあきれられたことがあります。

私の書の作品を置いていただいているお台場のホテル日航東京のてんぷら吉野の常連になられ ホテルの紹介で 気に入ったホテルで使っているのと同じお茶碗を揃えたりするほどでした。

9.11が起きた時 同じクラスにいたヨーロッパの人が アメリカと京都議定書を話題にしたりしたのですが 私はアメリカに親類知人のいる皆さんに すぐ手紙を と紅い線の入ったレターセットを配りました。

 メールでの3.11見舞いに続き 昨日 写真のような器に入ったクッキーが届きました。

バイブルのRomans 8:34,38,39がカードに 書かれていました。

キリスト教徒はこういうときこういう文を出してくるのだ と教徒でない私は単に思っただけですが 大変嬉しい心遣いをいただいたと心が熱くなりました。

この写真を撮った直後 彼女のカードも入れてそのままこのクッキーを悲しい記事ばかり書いていらっしゃるに違いない福島民報社の知人達に送らせていただきました。

ロシアのおばちゃん

2011.3.28





数十年ぶりに棚の上にあった箱から姿を現したロシアのおばちゃんです。  オイルショック直後 ごまをすりにクウェートへ診療に派遣された誠次さんとヨーロッパで待ち合わせをした時モスクワの空港で買いました。     11日  思い出の品々が部屋中に溢れ出し 勝手に飛び跳ねていたようです。  片付けようと一つ一つ写真に撮りましたが  自分のためにきれいに別れるということはできませんでした。   何とでもおっしゃい  美しく生きていらっしゃる皆さん

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筆写人心

2011.2.26

アークヒルズクラブでウクライナのパンドゥーラ奏者でソプラノ歌手 オクサーナさんの演奏会

数か月ぶりにクリニチ大使ご夫妻にお目にかかる

この春の 通販生活 という雑誌の特集記事で

クリニチ大使が 奥様がお誕生日祝いに差上げた額を持っていらっしゃる写真が載っている その

紹介文に

 

クリニチ大使が 日本文化の先生 と尊敬する奥さま オレナクリニチさんの手による書

栗日 は奥さまが考えた名前のあて字 栗の一種 カシュタン はウクライナではおなじみの樹

日本との交流の意味も込めて

 

とある

 

栗山元駐米大使夫人が数年前にオレナさんを書のクラスに紹介して下さった

初めて教室にいらしたとき

昭憲皇太后の御歌

筆写人心

ひとくだり かきたる筆の あとにさへ

みゆるは人の こころなりけり

 

に感激して書に興味をもたれたというお話を伺い

 ドキッとして 常の自分を深く反省したことを折にふれ思い出す

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わが心の歌舞伎座

2011.2.11

雪模様の中友人たちと東劇 わが心の歌舞伎座 へ

吉右衛門丈が 登場人物に自分を近づけなくてはいけない  自分の方に登場人物を引き寄せようとしてはいけない  とおっしゃっていらっしゃる

仁左衛門丈が菅丞相を演じる時 清らかに保つ自らの姿勢を述べていらした

その道明寺といえば 三階最先端で見ていた私に 幕が閉まってからも十一代目団十郎さんの扇が細かく美しく 震え続けていたのが見えたことが懐かしく思い出される

2月11日  清

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明日は立春

2011.2.2

お正月から六本木グランドハイアット東京の日本料理 旬房 にかけていただいている 兎 の掛け軸の部屋でみんなでお昼を

帰りにプラネタリウムを楽しむ  

宇宙の果てまで行って帰ってくる という画面を見ながら 人の存在は大きいのか小さいのか いろいろ考える人たちがでてきたのもうなづける とのんきなことを思ってしまう

ベトナムに寒い間行っているスコットランドの人が明日はあちらの元日とメールを下さる

ベトナム大使夫人のクリスマスカードにはあちらでは来年は猫年と

兎の写真はそのうちに

受楽寺の山額

2011.1.25

神田須田町清雅堂の旦那様に

“私たちが現在拓本で昔の字を学べるのは当時は書き手の字をそのままに刻することができる名人がいたからです” と教えていただいたことがある

今日 法然上人800年御忌記念の日 菩提寺 受楽寺の山額を本堂にかかげていただくことができた

気持ちを込めて書かせていただいたとはいえ どんな風に出来上がったか 受験生が合格発表を見に行くときのように不安一杯だった が

知恩院でお目にかかった勝部師がご紹介下さった河合先生は素晴らしい仕事をしてくださり

動きが 複雑に表現されている

出来上がったばかりなのに 金が落ち着いていて古色を感じさせる

元の何倍もの出来栄えにしていただきただ感謝あるだけ

“忘れ傘  バンザイ!” という 私の今の気持ちの謎は またいつか  機会のあるときに

ホ  ホ  ホ

写真は数年前雪の日に撮った 我が家の奥津城

1月25日 亡母の誕生日

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ブラームス大好き

2011.1.22

新クラシックへの扉 にトリフォニーホールへ

ブラームスの交響曲第一番 指揮者の飯守氏が脱臼を押し 腹巻というか胸巻をして登場

お気の毒で目を閉じて聞いていた

大変な盛り上がりのうちに終了

いつもよい気持ちのまま自宅まで歩いて帰れる幸せを思い 墨田区の住人なので割引 という運の良さを思う

家に帰って昨夏イギリスでいただいたブラームスのCD全集から同じ曲を聴いてみる

雑用をしていたら 何事もなくサラリと終わってしまった

欲張ってはだめね

ということで 今日の字は  欲 です

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