会場風景

2020.12.5

元気がなくなるので振り返るのは得意でないが、
今回の書展は 最悪の状態になっても作品を陳列、
映像だけでも残すことで会場キャンセルは避けよう
という考えのもとに準備してきた。
開場前の時間を使い ホームページ用のフィルムを二日間撮っていただいた。
その場限りでの締まりのない話には慣れているが、
整理されていない頭脳はこの際全く頼りにならず、
相手がいないところで言いたいことを伝える難しさを思い知った。
まあ 自分は変われないので 素のままでいくより仕方がない。
1985年銀座の越後屋美術サロンでの会に始まり、
鳩居堂さんでは1991年から今回で15回。
ということが話に必要でわかった。

長い時間が経っている。
自分は変わっていないと思っていても
時代、世の中、周囲の人々の様子は時が流れる限り変化していく。
心の中は変わっていない皆様と会い、
もう会えない皆様のことを一緒に思い出し、
自己、個性、などという小さいことを考えないで書の古典を学んでいく、
という私の姿勢をもうこの際 大っぴらに言葉にしても許される  かな
と思ってカメラに向かって話しました。

 

一条天皇

 

中宮定子

 

清少納言