パリ 7月28日 クルーニー美術館

2011.8.4

Alex推薦で 二年前に訪れたクルーニー美術館、中世美術館へもう一度

この前 細かい目の櫛に感心したら 虱をとるために必要だった と言われたことがある。

一角獣と貴婦人の特別室はサッと見渡し 売店でたくさん中世の音楽のCDを求める。

Alexお勧めの食堂を街なかに捜し ステーキ グリーンピース ポテト の定番を  ソースもおいしく 

満足 満足

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パリ 7月28日 Hotel de la Paix

2011.8.4

誠次さんと70年 80年代に何度も泊った Raspail のHotel de la Paixへ

このところ毎年パリに来ているが 思うだけで 足が伸びなかった。

今朝 なんだか ”今日は 行こう” と思えて どうなっているか少々心配しながら駅を降りた。

美しく外面塗装されていたが まだあった。

しばらく外から見ていたが中へ

受付と食堂の間の壁が取り払われ きれいに明るく改装されていた。

経営していた人たちは引退、 私の誕生日のケーキを ”これはタダにしなくてはだめ”と言い張ってくれた息子さんもここでは働いていないという。

当時も働いていたらしい女性が斎藤という名に覚えがある、会うことがあるので 彼らにあなたが来たことを話しておく と言ってくれたが 斎藤も多い名前だし、、、

当時はずいぶん歩いたと思ったが今日行って見れば 寝巻のバルザック像はすぐそばで 同じものが芸大の庭にあるこの像の前で誠次さんに写真を撮ってもらった時の洋服の色を思い出した。

帰ってきて良かった  とホッとした。

 

寝そびれた明け方 誠次さんが出てきた。

私が ”誠次さん とても良い顔をしているわよ” ”誠次さん とても良い顔をしているわよ”と言って 顔をなでると

“ボク 顔を剃って来たんだ”って、、、

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パリ 7月28日 初めての経験

2011.8.4

地下鉄の切符を自動改札に入れ 力一杯両手でドアを開けようと押した時 何か肩かけ鞄に触れた感じがあった。

振り返ると10代の小柄な女の子二人がくっついていて その一人が私の鞄に地下鉄の地図をかぶせている。 ”あなた 何かやったでしょう!” と 怖い目でにらむとすぐ向きを変えて出ていった。

チャックを開けたところだったらしい。

かわいい顔をして 何よ!

パリ 7月27日

2011.8.4

ユーロスターの窓からの景色がイギリスからフランスにかわるといつも何かホッとする。

家の壁が平らで色が優しい。

食べるものを生産できる土地を持つ国、ラテン系のいい加減さ か

ロンドンのほこりに対し こちらは歩道にいつもある水たまり

毎朝 お掃除のおじさんが高圧の水をまいていくわりには きれいでなく 時に何となく漂うションションの匂い

半分フランス人のAlexによると 常に 愛し憎しみ合う両国 ということになる。

イギリス便り 15

2011.7.25

大和JHでデモンストレーション

主食堂 周囲の壁に17点色紙サイズの私の作品
日本の方が1/4程 日本の方々の前で英語で話すのは苦手なのだが仕方ない
整ったことをしようとしなければ大丈夫 
又又何という運の良さ
夜中に産経エクスプレスに大きく展覧会の記事が出ている  という電話を日本からいただき私から知人に知らせることが出来た
それを大和に転送して下さったので デモンストレーションの会場で新聞のコピーを配ってくださる
ハイアムホールに産経の方が下さった聞こえづらい電話がこの文章になったと思うとビックリ
展覧会とデモンストレーションの件は小山さんのブログを見ていただけると嬉しいです。
>mount 小山氏ブログ
>mount 小山氏 ワーズワースでの写真

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イギリス便り 14

2011.7.25





素晴らしいお天気に恵まれ、もう一度ダブコテッジへ。

時間が経つにつれ見学者が増えてくる。

受付で「日本とワーズワースの関係が強いようだがどうしてか?」と聞いている人がいる。

たまたま傍らに私がいたので「学校で英文学を習う人達が多かったからよ」と答える。

すぐに役立つ学習がもてはやされているが年をとってのんびりした人生を過すのには一般教養的なものを学ぶことが、若い時はおもしろくもなく聞き流してしまうにしても、受け皿を広げておくという点ではとても役立つのではないか と考えるようになった。

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イギリス便り 13

2011.7.23





今年の受講生の方達が「ベストティーチャー」という刺繍のしおりを他のプレゼントと共に下さった。

がまん強い先生に私達から一人千回のお礼を申し上げます とカードに書いてある。

三人の男性の内 初めて参加したB氏は空軍のエリートだったとかで眼光鋭く整理の仕方、神経の集中の仕方が違う。

一週間で自分の気持を述べる この作品が書けるまでになりました。

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イギリス便り 12

2011.7.23





又 やってしまった

(ワーズワース美術館でのワークショップの時のこと)

「水仙」の詩の朗読を背景に「花」を書こうと思い、その場で本を探すのは大変なので売店でおみやげ用フキンにその詩が印刷してあるのを用意。

「誰か読んで下さい」と頼んだところ 古手の力のありそうな女性が館長さんに「お読みになったら?」と勧めるので思わず「あなたそれは意地悪よ」と言ってしまった。でもまた彼女が「あなたなさいよ」と言い館長さんも少しも嫌がらず 私が彼の目の前に両手で広げるフキンを見るやら見ないやらで堂々と朗読をされた。

聞き惚れるというのはこういうことか と 余韻を楽しみながら 淡墨で「花」を書く。

「まさか ピリッと スーツを着こなしたワーズワース美術館の館長さんがお歴々の前でフキンを見ながら 一番有名な【水仙】を朗読する姿を見るとは思わなかった」とこちらの人々は涙をこぼして笑い転げその話が広まった。

「悳子 あなただから自然に その場を盛り上げ 皆楽しめたのだよ あなただから・・・」と言って笑っている。

困ったものです。

イギリス便り 11

2011.7.22





空海は「書は国に合わせて書く」と言ったそうだが、

昔 絵画で見ていた通りの中国の景色をマーラーの曲にのせた

サントリーの宣伝で見た時は「本当にある風景だったのだ」と

驚いたものだった

今日 目に前に広がっているのは やさしい 掴みどころのない様な

水彩画そのものの情景

この自然を求め優雅な退職者達が居を構えるという

ハイアムホールの受講者からは学ぶことが大変多く 助けられている

日本の絵を色々思い受かべるが 現代の日本画の顔料の使い方も

我等の国情 心情なのかも知れないなと

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イギリス便り 10

2011.7.18





ワーズワース美術館でのワークショップ III

準備段階で 人は私が書くところを見たいのだ と言われ

「花」という字を四人の女性として書く

1.妻  2.妹ドロシー  3.早世した娘  4.仏に残した女性

そして代表作「水仙」の詩を館長さんに朗読していただいてその空気に酔いながら「花」をもう一点書く

何という贅沢な時を私は持てたのか

夕食の席で 館長さんの朗読は北部独特の発声 発音とあいまり 大変素晴らしいものだった という声がしきり

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イギリス便り 09

2011.7.18





ワーズワース美術館でのワークショップ II

ワーズワース美術館で展覧会をするにあたり 最初は簡単に 一つの長い詩の中から字を選んで 歩きながら 詩にそって書を楽しんでいただこうと考えていたのだが 日本で周囲の多くの人達が ワーズワースの自然に対する姿勢を好み 詩 そのものを愛していることに気付き 自分の安易な考えを猛反省したことを語る

九十数才の女性が スラスラと「虹」を暗唱

八十才代の女性が卒論に選んだワーズワースの私生活を私の作品作りのヒントとして教えて下さった等という事実を告げると 皆さん驚くばかり

写真はワーズワースが使っていたという机です

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イギリス便り 08 

2011.7.18





ワーズワース美術館でのワークショップ I

館長さんが「非常ベルの様な音がすると思って出てきたら かわいい女の子達が 一人は笛を吹き 一人は お茶を点てていたので ビックリ仰天した」と再会の握手をしながら私と二人で笑いが止まらなくなる

形式やムード作りから入るのが好きではないので 今迄何もこの様なことをしたことがないが身内で 飾らずにやるのは なかなか良いものだ と思う

二人は 何か自分達で出来ることをと 自発的に用意をして来てかわいいといったらない

感じるのは現場の人達の即決力「聞いてない 物がない」等と一切言わずテキパキと片付けるのは気持ちが良い

30分開始時間が遅くなっていたことを私に知らせていなかったのは「これがイギリス式」らしい

お陰で全員 ダブコテージ内部ツアー ジンジャーブレッド買物等楽しむ時間が出来て喜ぶ

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イギリス便り 07

2011.7.17





今年は空海の風信帖を学ぶことに。 幸い ロスアンジェルスの偉いお坊さんが書かれた88ケ所の紹介の本を明子さんにいただいてあるので 皆さんに読んでいただける。  去年までの 源氏 や 枕 とは大分違う世界です。

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イギリス便り 06

2011.7.17

16日夜からイギリス湖水地方ハイアムホールでの書のクラスが今年も始まる。

写真のようにワーズワース美術館で6月6日に皆さんに展覧会の準備をしていただいたのが遠い昔のように思われる。
あちらの方たちに好評をいただいている様だが18日のワークショップに行くので楽しみ楽しみ。

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イギリス便り 05 

2011.7.16





15日、英国入国検査で二時間待ち。

一人の時はチェリストの旅を思っては私、がんばる、と考えていたが

今回は総勢六名でのんびりと楽しい。

16日今夕からハイアムホールでの講座が始まる。

写真は毎年、「ハイアム オブ ジ イヤー」として一つずつ買うことにしている動物。’11版です。

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