五十年ぶりに人前に出る という佐理の頭弁帖に逢いに福山にまいりました。
解説書には亡くなる前の落ち着いた作品とありますが墨たっぷりと艶やかに 存在感のある佐理でした。
まるで温泉に行っているようで 胸いっぱいになるとロビーからお城を眺めて心を落ち着かせ又作品の前に戻るということを繰り返しました。だんだん作品との距離が近くなりました。
陽明文庫や国立博物館から宝物がたくさん出品されていて素晴らしい会でした。ただ佐理の作品に近づいては熱い視線を繰り返し注いでいる方がいらして 焼きもちをやきながら帰る羽目になってしまいました。佐理さんに好かれるように頑張ります。
寺神戸 曠氏著”ボリビア移民の真実”に対しての赤いバラ大賞授賞式に出席
返礼?として御子息 亮氏がバロック バイオリンを演奏
たまたま出席できなかった七月ムジカーザでの同氏の古楽器の会が好評だったと伺っていたので 今日の機会は嬉しい
マレの曲が録音されている同氏のCDを求める。
ロンドンで思い出していたフランス映画 めぐり逢いの朝 における師弟関係を考えながらこのCD の封を開ける。
写真は 移
サントリーホール 佐野成宏氏出演のコンサートへ
プログラムに佐野氏が 〝豊かな響きの声”とは、”大きい声”とは少し違ったものです。力任せの大きい声は、時に耳障りでうるささを感じますが、”豊かな響きの声”とはむしろ耳に心地よく、聞く者の身体に迫力を感じさせるもので、どんな劇場でも隅から隅まで声が届くものです。 と書いていらっしゃいます。
書においてのただの太い線と勁い線の違いと同じことです。
講演後知人の後について行って楽屋で握手していただいてしまいました。
写真はプログラムにあった”歌に生き恋に生き” に合わせて 〝生”
9月9日
ベトナム建国65周年のパーティにニューオータニ 芙蓉の間に 覚悟して単衣の訪問着を着たせいか 汗をさほどかかなかった。不思議。 本名氏指揮 ベトナムの蓮 弦楽四重奏団による両国国歌演奏がとても美しかった。ベトナムのお嬢さんに教えられ初めてフォーをいただく品の良い美味しい一品
品と言えば大使夫人のお召し物の刺繍が古色ある感じで素晴らしかった。
9月1日
四月の助六以来久しぶりに歌舞伎。
海老蔵丈の義経千本桜。
ロンドン、ローマ からの凱旋公演。 として いつもとは違うところがいろいろあって興味深い。演舞場に合っていると思われる。あちらの劇場に合わせたと思われる 道行初音旅 の背景は 広い歌舞伎座のアッケラカンとした明るさでなく 風景画で手も抜けない といって 余り大得意でもないような 描かれた方たちの苦労がしのばれるものだった。山に入っていく道筋 奥行きがあって 旅のたいへんさが思われ、お雛様のポーズも パーッと華やかに筋など何でもよいから、大拍手 という感じにはなれなかった
。一か月この暑さの中あれだけの活躍を続ける役者の方たちにプロのつよさを学ばせていただくこと大。
凱旋公演らしかったのは宙乗りの海老蔵丈に向かって大量の桜吹雪が舞ったこと。
以前歌舞伎座で膝に乗った淡い小さな花びらとは大違いの 二倍以上大きいのではないかという濃いピンクの花びらが落ちてきた。
手紙と一緒に入れたいが何か どん という感じになってしまいそう。
写真は 帯どめ ”花筏”
銀座Jalの 書の古典を楽しむ という教室 が一カ月ぶりにありました。
歌舞伎座の隣のビルで新橋演舞場も近く 嬉しい場所です。
十七帖、粘葉本、金沢本万葉集、.etc.それぞれ が 自分に合うものを 勉強しています。
一人になっても きちんと 楽しめるようにというのが 目的のクラスです。
写真は数年前に 小野道風 に関する演目が出たときに これは見ておかなければ と思い 歌舞伎に行ったときに写したものです。 今日の元歌舞伎座は青いテント地に囲まれて こんなに広かったのかと思われるところに まだ日本風の屋根がそのままになっているのが 透けて見え ちょっと嬉しい気持ちがしました。 学習院の国劇部の100回公演記念 の会が近くなりました。数分間の出番のためかつら合わせもすんでいます。
四月三十日第一刷発行七月二十日第五刷発行 集英社から出ている本
一ページごとに胸が一杯になり読み進められません。こんなことは初めてです。
サントリーホールでの慶應義塾マンドリンクラブ創部100年記念コンサートアンコールで 丘の上を聞く。誠次さんが ”大切な時僕たちは 丘の上 という応援歌を合唱するんだ”と言っていた曲を初めてしっかりと聞き、それぞれの立場ながら自分を振り返ることのできるものを共有する会場の人々の幸せを思う。誠次さんも私の心を通して嬉しい思い出に浸れたのでは
Went to the 100th anniversary concert of the mandolin club of Keio Univ.Seiji used to say, “We have a very pretty school song for the special occasion, named Oka-no-ue, On the hill,” It was my first time to listen to it from the beginning to the end. It was wonderful! I’m sure Seiji was enjoying it with us all.