義経千本桜

2010.8.24

四月の助六以来久しぶりに歌舞伎。

海老蔵丈の義経千本桜。

ロンドン、ローマ からの凱旋公演。 として いつもとは違うところがいろいろあって興味深い。演舞場に合っていると思われる。あちらの劇場に合わせたと思われる 道行初音旅 の背景は 広い歌舞伎座のアッケラカンとした明るさでなく 風景画で手も抜けない といって 余り大得意でもないような 描かれた方たちの苦労がしのばれるものだった。山に入っていく道筋 奥行きがあって 旅のたいへんさが思われ、お雛様のポーズも パーッと華やかに筋など何でもよいから、大拍手 という感じにはなれなかった

。一か月この暑さの中あれだけの活躍を続ける役者の方たちにプロのつよさを学ばせていただくこと大。

凱旋公演らしかったのは宙乗りの海老蔵丈に向かって大量の桜吹雪が舞ったこと。

以前歌舞伎座で膝に乗った淡い小さな花びらとは大違いの 二倍以上大きいのではないかという濃いピンクの花びらが落ちてきた。

手紙と一緒に入れたいが何か どん という感じになってしまいそう。

写真は 帯どめ ”花筏”


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