子供を親が泣かす

2011.9.3

二歳くらいの子供の額が親の持つかごに軽く当たり  子供はそのまま気にした風はなかったのに 親が騒いで 子供はその期待に添うべく ピーっと泣く。同じ泣かせるなら 買い物客がいる狭い通路を塞がず 邪魔にならないところに連れて行ってからにしなければ。

もし泣くことになったのが親のせいであっても 子供のせいであっても 人前なら まず黙らせることを考え せめて鳴き声を小さくさせようとするくらいの心遣いがあってしかるべきではないか。

 と 本日デパートの地下で思いました。

作品 帝 は昨年 輝ける平家 に出品したものです。

 

 

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尾上流 襲名披露舞踊会

2011.9.1

友人の代理で国立劇場へ

二日間四回興行の最終回へ

豪華な舞台で 程度の高い会だった

歌舞伎の舞台で25日同じ出し物で 踊りこむ ということが無理なので 鬘や衣装をつけることによる体の動きの違いをどうするかというのが大きな問題なのだろうなと 素人の私は いつも考える。

今回は衣装に振り回されている人もなく 安心して拝見できた。

引き抜きが多い踊りのわきの着付け くまどり など 演者をどこまで助けられるか が プロの腕の見せ所 ではないかしらん 

良いものを見せていただくと もっと もっと という欲が出てしまう。

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両国の花火

2011.8.27

ここ三年7月末は湖水地方の 生涯学習 カレッジHigham Hall での一週間の書のクラスの後 パリに回っていたので 両国の花火が再開されて二年目に今のアパートに越してきて以来毎年にぎやかに 楽しんでいた お客様をお招きする会から離れていた。

母が太田の家で作った お赤飯のおむすびを父がたくさん持って出てきたり、知人も一緒だったり 雨の時もあれば 雲で半分見えなかったことも 風の具合で 煙かったことも 寒くて みんなで父を次々いろいろなもので包んで周りを人垣で温かくしたこともあった。 

今日いつもより ゆっくりと眺めていて 過去のその時その時 元気に集まっていた方たちの事を思い浮かべていると 時は流れているのだと 聞いているように 花火は 過去の人たちに想いを寄せる手段なのだと実感した。

7月末の花火は さあ これから熱い夏が始る というヨーイドン のような感じなのに比べ 昨日のひどい雨の後 涼しくなり また 日が短くなってきている今日の花火は 一種独特だったのかもしれない。

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8月19日(3)

2011.8.19

今朝早く Wordsworth美術館に行ったSさんから電話。

JTBの豪華なツアー20数名の旅を Dove Cottage, Wordsworth美術館に一時間が最長だったとかで選んだらしい。

Sさんグループが今回の書展に関する 英語を受け持って下さったのだけれど その素晴らしい出来栄えの御蔭で 現地の人々にまずは信頼されたのだと思う。

こちらが何を望んで展覧会をしようと思ったのか が 現地の関係者にに こちらから言葉で説明しないままにでも 解ってきたようで 大変私は喜んでいる。

皆様どうぞ Dove Cottageのhomepage からevent  そしてJapanese Calligraphyとお進みください。書 が何かをまったく知らず どうして 日本人がこんなに多く来てくれるのかもわからなかった 人たちが とても素直に良いことを書いてくださっています。

8月19日 (2)

2011.8.19

このままでは義理が立たない と空海展へ

大雨の後 金曜日 6時半だったが 灌頂歴名の前には長く立っていられない。風信帖は昨年東寺でゆっくり拝見できたが これは大変久しぶり。自分が変わると 見る目も変わるのか 空海が ただの偉いスーパーマンから 大きい人物の持つ優しさを持っていることに私の目がいくようになったと思えた。

この名簿の中で 私は誰だったら一番嬉しかったか と考えて 見ることにした。

興春、千光、 明仁、ときりがない でも 麻田吉(下の棒が長い)門 かなあ

先達に自分の名をこのような書き方をされたなら この人についていこう と思うだろう。 

8月19日  (1)

2011.8.19

久しぶりに歌舞伎へ

新作歌舞伎なので 歌舞伎を楽しんだという実感がない。

舞台装置 簡素化で 時代を感じさせつつモダンに見せている場面と いかにも 節約 大昔の子供の遊び、平面書割としか見えないもの また どうしてこの空だけ西洋なの? と思わせるもの が一つの芝居にごちゃごちゃに出てくる。 この先 こなれて良いものになるのかしら?

舞踊では 大人の男役なのに 手先だけが しなしなしているのは釣り合わないと思うことがあった。

普通の役者さんより美しい手の動きができる素質があるのかもしれないが 役に合わせないと宝の持ち腐れに

男役を主にしている役者さんの女役で 肩 二の腕の盛り上がりが くっきりと衣装の下に現れているのも 珍しい眺めだった。 衣装の生地か着付けか 隠しきれない筋トレ跡なのか

新作も取り入れなければいけないが 普通の器用な役者さんで間に合うような舞台を多くしていると芸が荒れる  おもしろがってなにかをするのは 楽しさと その弊害と どちらをとるのか を考えなければいけないので 恐いこと、、、 

7月31日  バンザイ 

2011.8.4

待合室で手紙をたくさん書き ”すみません もう 疲れました。” という感じ。

機中で元気になったら続けます。 貧乏性でバタバタしてだめです。

でも

JALの受付が開くのを待っている列にドッと集団の女性が 割り込んで来て その人たちの地声でのおしゃべりを聞いていたせいかも

これではいけない

それより バンザイ の件を忘れたら罰があたります。

28日に

I’m so pleased that the exhibition will remain until the end of Oct. An exhibition of such standing deserves to have as wide as audience as possible.

という知らせをいただいておりました。

バンザイ  本当に皆様のおかげです。 ありがとうございます。

秋の庭の中での書はどんなかなー

7月30日 後白河法皇

2011.8.4

オルセー美術館二階の回廊で来年の鳩居堂さんでの展覧会について考える。

昨年の”輝ける平家”に続き 今回は昔から意識にある後白河法皇を中心にしたい。

こちらでいろいろ見たり 歴史を ほんの少し知ったりするにつれ 義仲の乱暴さ など かわいいものに思えてくる。

パリ 7月29日  オニオンスープ

2011.8.4

地下鉄の線を間違え 歩いて帰ろうとしたら 皆が雨に降り込められていた。

変な時間だったが やはり食べようと カフェ ド ラ ペ で雨宿り

お昼は 眉山 の お寿司 帆立貝のお吸い物 素晴らしかった。 お寿司 と お寿司と一緒にいただいたお味噌汁も 大変おいしく  これでは フランス人の良いお客様がつくはずだ と 納得 

外国では 自分からは和食をいただかないことにしているので 珍しい体験だったが この味には パリも 東京も関係なく  落ち着いていただきました。 旦那様 ごちそうさまでした。 ゆっくりお付き合いいただきまして ありがとうございました。

帰り ちょっと素敵な庭園をご紹介しましょうと ご一緒したら 温泉銘 のある図書館の前だった。

お勉強のことを思い出しました。

パリ 7月28日 クルーニー美術館

2011.8.4

Alex推薦で 二年前に訪れたクルーニー美術館、中世美術館へもう一度

この前 細かい目の櫛に感心したら 虱をとるために必要だった と言われたことがある。

一角獣と貴婦人の特別室はサッと見渡し 売店でたくさん中世の音楽のCDを求める。

Alexお勧めの食堂を街なかに捜し ステーキ グリーンピース ポテト の定番を  ソースもおいしく 

満足 満足

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パリ 7月28日 Hotel de la Paix

2011.8.4

誠次さんと70年 80年代に何度も泊った Raspail のHotel de la Paixへ

このところ毎年パリに来ているが 思うだけで 足が伸びなかった。

今朝 なんだか ”今日は 行こう” と思えて どうなっているか少々心配しながら駅を降りた。

美しく外面塗装されていたが まだあった。

しばらく外から見ていたが中へ

受付と食堂の間の壁が取り払われ きれいに明るく改装されていた。

経営していた人たちは引退、 私の誕生日のケーキを ”これはタダにしなくてはだめ”と言い張ってくれた息子さんもここでは働いていないという。

当時も働いていたらしい女性が斎藤という名に覚えがある、会うことがあるので 彼らにあなたが来たことを話しておく と言ってくれたが 斎藤も多い名前だし、、、

当時はずいぶん歩いたと思ったが今日行って見れば 寝巻のバルザック像はすぐそばで 同じものが芸大の庭にあるこの像の前で誠次さんに写真を撮ってもらった時の洋服の色を思い出した。

帰ってきて良かった  とホッとした。

 

寝そびれた明け方 誠次さんが出てきた。

私が ”誠次さん とても良い顔をしているわよ” ”誠次さん とても良い顔をしているわよ”と言って 顔をなでると

“ボク 顔を剃って来たんだ”って、、、

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パリ 7月28日 初めての経験

2011.8.4

地下鉄の切符を自動改札に入れ 力一杯両手でドアを開けようと押した時 何か肩かけ鞄に触れた感じがあった。

振り返ると10代の小柄な女の子二人がくっついていて その一人が私の鞄に地下鉄の地図をかぶせている。 ”あなた 何かやったでしょう!” と 怖い目でにらむとすぐ向きを変えて出ていった。

チャックを開けたところだったらしい。

かわいい顔をして 何よ!

パリ 7月27日

2011.8.4

ユーロスターの窓からの景色がイギリスからフランスにかわるといつも何かホッとする。

家の壁が平らで色が優しい。

食べるものを生産できる土地を持つ国、ラテン系のいい加減さ か

ロンドンのほこりに対し こちらは歩道にいつもある水たまり

毎朝 お掃除のおじさんが高圧の水をまいていくわりには きれいでなく 時に何となく漂うションションの匂い

半分フランス人のAlexによると 常に 愛し憎しみ合う両国 ということになる。

元気になる原因

2011.6.23

昨日あるクラスで

数か月お休みでいらした90数才のSさんに イギリスでの展覧会の写真を見ていただいた。

心 という私の字と イギリスの女性カリグラファーが Wordsworth の ” The Rainbow “

の最初の二行を書いたものを印刷した Tシャツの写真を見て  その場で その詩を全部よどみなく暗証された。 なんという頭脳!

疲れて何もできない もう寝よう が日常の私が元気になれるのは このような素晴らしい方の存在が身近にあるためなのです。

写真は ワーズワース美術館 コリドーに展示されている 私の ”虹” です。

6月23日

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カッパ 浮上

2011.6.18

早めの誕生日をケーキで祝っていただく。

いただいた写真にびっくり

カッパが水藻をつけて息継ぎに顔を出したよう

驚いたがこれが現実とあきらめ 美しい雨の中の緑とおいしかったケーキをご覧いただくことに

アー!

6月21日 殆どの年の夏至の日 が誕生日 というのが何かの時の私の支えになっている。

6月18日

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