5月26日

2018.5.26

今日 5月26日  赤の広場の入口にはワールドカップ迄後19日の表示が、、
ボリショイ劇場でのロシアにおける日本年、 日本におけるロシア年のオープニング。
プーチン大統領と安倍首相のスピーチに続き日本武道館 鏡開式  と  ドラム タオの公演。
昨日までサンクトペテルブルクで開かれていた国際経済フォーラムに出席していた方達が多数モスクワに移動していらしたとのこと。
いただいたボックス席はロイヤルボックス右斜め上で首を曲げなくても中の様子がとても近くに拝見できる 最高の、興味深い場所だった。
大統領は薄く日焼け、そして 頬の赤みがとても自然で生き生きしている。
首相は押し出しが良く 自然に打ち解け会話が弾んでいる。
奥様は姿勢が良く 会を楽しみ 出し物に一番に反応されている。
長い時間、同じ仕切りの空間に一緒にいればどんな大事な会話でも出来る、と思う。
鏡開式は鎧兜に縁のない現代人には体力的にも精神的にも緊張感からは遠く、舞台を引き上げる時は 疲れた敗軍のようだった。
着る楽しみの出演者より他の人選が日本人の心意気をショー化するには
必要  と思った。
ドラム タオ は映像を効果的に使い、日頃の厳しい鍛錬の程が偲ばれる技能、出来栄え だった。
太鼓を腰に乗せて演奏、乾いたリズムだけの曲は近い異国のもののようでもあり、あの衣装ではアフリカの妖術師達のようでもある。
不思議なことに この演奏に眠気を誘われていた人たちも  身体の深いところに響き、ゆとりある音を出す大きな和太鼓演奏にはとてもひきこまれていたようだった。
津軽三味線風の演奏は音が濁って良くない。
笛と大太鼓に合わせてのモダンバレーソロは前半の荒城の月には合わず、後半も太鼓の流動性について行けなかった。
といろいろ本音を言ってしまうのも たくさんの場面を一つの舞台に詰め込みすぎたから、、
リサイタルでない時は 会全体の進行に合わせ、途中 必要なら大幅カットも出来るプログラムを考えておいた方が良い。
外に出て、きれいな丸い月と赤の広場に続く ライトアップされた建物を見ながら、二年前迄遠い存在だったモスクワにいて この九月末の書のデモンストレーションのことを考えていることが、これは全て いただいた 人の縁によるものなのだ  と思うと 何とも言えない 背筋が伸びる心持がした。

モスクワの今の緑の美しさに白鳥の柄の帯です。

私の席の入り口

私の席からプーチン大統領、安倍首相ご夫妻の座られる席がよく見えます。

会場から出たところ