12月12日
1964年 題名のない音楽会 が始まってすぐ数回聞きに行った。
淀みない黛敏郎氏の語り口がとても印象的だった。
はっきり覚えていないが 何か 同じ頃 東京交響楽団を解散するとか身売りするとかいう話に なんとゆとりのない考え と大変憤ったことも思い出す。
その時以来の同じ番組収録にまん真ん中の良いお席で参加する機会をいただき 感激ひとしおだった。
バーンスタインで一日分
次いで 世界が称賛した日本人作曲家の音楽会 という題で 今年のラフォルジュルネで聞いた伊福部昭氏の曲 と黛敏郎氏の若い時の曲が取り上げられた。
華麗なテクニックのバイオリン 日本のリズム ところどころ東映映画を思い出す懐かしさの前者
現代音楽として出されたという後者は 当時聞けば珍しかったかもしれないが 今では こちらも身構えずに十分楽しめる。
司会者と指揮者井上道義のやりとりを楽しく聞きながら 年代によって知っていることが違いながらも同じ材料をそれぞれに楽しむ空気を意識した時間でした。