10月19日
毎年べったら漬けを送ってくださる方がいる。
暑さを忘れのんびりとしている頃にいただくズシリと重く 厳重に包装されているにもかかわらずその存在を示す匂いのプレゼントは 実は一年の終わりに近づいているというショックをその都度与えてくれる。
父はべったら漬けが好きで 長野生まれの母からは 甘いお漬物なんてフン とちょっとばかにされていた。
しかし人形町老舗の品は今までの偏見を吹き飛ばす本物だった。
元気なうちに気づいていれば と分厚く切った一切れで仏様のご相伴をしていると たまたま聞いていた圓生師匠の 帯久 の枕で ’江戸の市は10月19日 人形町のべったら市 に始まります、、’とあり その偶然に驚いた次第です。