しらぬい譚(ものがたり)

2017.1.14

13日

国立劇場開場50周年記念 新春歌舞伎公演

尾上菊之助筋交いの宙乗り相勤め申し候

玉手御前 と猫騒動 が一緒になったよう話だが あまりこちらが善であちらが悪 といった感じの物語ではない。

お正月 おとぎ話を賑やかに となかなかよくできている。

宙乗りで 蜘蛛の糸を広く華やかに撒き 会場効果は一番

筋の下の席ではなかったが 花道に落ちたのを幕間に入手 隣の二人の女性にお福分けをしたら山田やのお饅頭をいただいた。

昔 ちびっこ歌舞伎全盛の頃 幼い役者のみんな 楽屋で蜘蛛の糸をもらい遊ぶのが楽しみだった と何処かで読んだことがある。昭和30年代後半ではないかと思うが 確か一つ 当時で750円かかってる とあったような気がする。

とても薄く表面がツルツルして裏はひっかかるような細く長い長い紙だった。

花道 といえば これも国立劇場で 團十郎丈の大変大粒な汗が落ちていたのを指ですくった感覚が忘れられない。

でも なんとなく 国立劇場は着物で晴れやかに という感じでないのが 悲しいところ

ロビーの広さ高さは素晴らしいが 小屋の中の濃い茶色 花道の低さ(役者を見上げるという感じがない)桟敷の無さ 提灯など経費節約しすぎ だからではないかしらん。